俺様のカゴの中

ヤバいな。



俺のせいで雰囲気が悪い…。



それでもイライラが治まらない。



「雷さんの力になれることある?」

「なきにしもあらず」

「それは何?」

「やめとけ。お前がキツくなる」

「意味わかんない」



絶対ダメだ。



今の俺は留宇を泣かせる。



「今の俺に構うな」

「でもっ…」

「留宇、ありがとう」



やっといろいろ落ち着いたから留宇に手をだそうと思ったのに。



無理だな。



ストレスのはけ口にしそうだ。



「雷さんからそんなにストレートにお礼言われたの初めてだ…」

「そうか?」

「そうだよ!!なんか…変な気分…」

「ははっ!!バカらしくなったわ」



人生仕事だけじゃねぇ。



高宮の言った通り、仕事のことは頭から離すか…。



「ごめんな、留宇」

「なにが?」

「なんでもねぇ。よし、朝まで頑張るか」

「徹夜で仕事!?」

「は?もう仕事ねぇし。頑張んのはベッドの上で」

「んなぁっ!?」



久しぶりに楽しませろよ?