俺様のカゴの中

食ったメシはいつも通りうまい。



風呂に入りに行った留宇を見てからまた仕事。



「はいは~い」

「来週アメリカ行ってくんねぇか?」

「来週~?ん~…、商談2つ入ってるけど雷君がやれるなら。どっちがいいか検討する」

「営業のヤツら、全然俺の言うこと聞かねぇ」

「まぁそうだろうね。雷君のやり方に不満みたいだから」

「なかなかわかってもらえねぇな…」

「明日はゆっくり休んで月曜から頑張ろうよ」



なぜ高宮に励まされてる!!



もう疲れた…。



仕事を終わらせ、留宇と入れ違いで風呂に入った。



そういや留宇、誕生日だな…。



17か…。



欲しいものなんて言わねぇだろうし…。



またどっか連れてってやりてぇけど。



そうすりゃ仕事が忙しくなる。



また寂しい思いさせんのも可哀想だな…。



散々考えてから風呂をあがると留宇がケータイを持って駆け寄ってきた。



「お仕事用に電話来てたよ!!」

「おぉ、ちょっと待ってろ」



誰かと思えば営業部長。