すでに計画されてたキャンプ。



暖かくなってからする予定らしくて。



「カレカノ同伴でコテージ借りてやんの」

「俺も行かなきゃダメな感じか…?」

「留宇、絶対喜ぶだろうな~。キャンプなんてしたことないだろうし」

「人の嫁を呼び捨てにすんな…」

「俺から留宇に言お~」



絶対行くって言うじゃねぇか…。



まぁだいぶ先だし、休みが取れたら行ってもいいか…。



留宇にもイジメに耐え抜いたご褒美やんなきゃな。



一応行くとだけ言って、必要書類を持ち、会社に戻った。



雑務を処理し、向かった先は資料室。



「笹原~」

「あっ、社長。どうしました?」

「今日あたり飲み行かねぇか?」

「行きます」

「なら仕事終わったら社長室に電話くれ」

「わかりました~」



仕事も楽しい。



留宇のことも解決しただろうし。



しばらくは落ち着くといい。



なにがあろうと、どんな手を使ってでも留宇のことは守っていこうと心に誓った。