【留宇】



朝に目覚め、新しい制服を着るためにバスルームへ向かった。



お気に入りのロング丈パジャマを脱ぎ、水色のシャツを手にした時。



「なに…コレ!?えっ…えっ、えぇぇぇっ!?」



お腹に胸に足に。



さらに腕にまで。



キスマークが山のようについてるんですが…。



いつ!?



「うるせぇな…」

「ららららら、雷さんっ…。き、着替えてますからっ!!」

「あぁ…そうか…。それにしても…つけすぎた…」



ボソッとそれだけ言った雷さんはバスルームを出てリビングへ。



雷さんの仕業だってことはわかってたけど…。



こういう目に見える愛情表現はあんまりしないよね…?



恥ずかしくなってシャツを着てスカートを履いた。



ネクタイの結び方がわからない。



教えてもらおうとリビングに行くと雷さんはコーヒーをセットしていた。



「ネクタイできない…」

「オイ、スカート短くねぇか?」

「アスカに見せたら丈詰めちゃったんだもん…」

「心配だな…」



そうか、キスマークは心配の表れだったのか…。