疲れ果てて眠ってしまった留宇に苦戦しながら俺のトレーナーを着せた。



また風邪ひかれたら困るからな。



顔にかかる髪を退かすと見えるキレイな寝顔。



やっちまったぁ~…。



無理させねぇように我慢してたのに…。



「ハァ…」



予想外に留宇から誘われてちょっと本能が支配した感じ?



まだガキだろ…。



留宇相手にスゲーことしちゃったかも…。



反省しながらキッチンに出てビールに手を出した。



留宇と出会ってからの自分の変わりようにため息。



あの小さい留宇を守りたくて、そして自らの手で壊したくなる。



本気で誰かを好きになったことが今までなかったのかと初めて感じた。



留宇の笑った顔がたまらなく好きになってて、いつも笑わせてやりたい。



監禁したいくらい愛しいなんて、ちょっとおかしいんじゃねぇかと思う。



絶対俺の方がお前に惚れてんだ…。



ショックを受けつつ、ビール片手に肴にした留宇の寝顔にキスをした。



俺が守ってやるから。



これからもそばで笑ってろ…。