雷さんが毎日面会に来てくれて、お菓子を持ってきてくれる。



食玩っていうおまけ付きのヤツ。



ベッドの横にあるテレビの前に3つの食玩。



オムライスとピザとハンバーグ。



コンビニで買ってきてくれてるんだけど、雷さんがコレを手にしてるのを想像すると笑える…。



そしてコレが毎日の楽しみ。



その他はなんの楽しみもない。



「旦那さんカッコイイよね?どうやって知り合ったの?」

「兄の知り合いで…」

「へぇ~、結婚早かったね」



ひとそれぞれ事情があるんだよ。



あたしは雷さんに救われただけだもん…。



「血圧正常。先生に聞いてみようか。その前に血液検査するけど」

「はい」



早く帰りたい。



それしか頭になくて、ひとりでいると泣きそうだ…。



夜になり、ドアがノックされてやっと楽しみの時間。



「どうだ?」

「おうち連れて帰って…」

「許可が出たらな」

「雷さん…」



ベッドの脇まで来たスーツの雷さんにギュッとする。