俺様のカゴの中

外は寒そうだけど車の中は暑いくらいだ。



目を輝かせる留宇が窓にべばりつくから早く出してやるため、車を降りた。



助手席のドアを開けると雪に興味津々の留宇が優雅に出てきて。



「雪に触ったら…はしたない?」

「構わねぇよ」

「やったぁ!!キャァ!!冷たいよ、雷さん!!」



嬉しそうに葉っぱに積もった雪を手にする留宇は本当に見てて飽きない。



全部に全力で、見てるだけで楽しいから。



「あっ…」

「おっと!!危ねぇ…」

「す、すべっちゃった…」

「オイ、お前おかしくねぇか?」

「なにが?」

「顔色よくねぇぞ」

「今日、ファンデーション厚塗りだからじゃない?」



まさか具合悪いんじゃねぇだろうな…。



でも笑ってるし…。



「お待ちしておりました社長!!」

「支配人、招待客は集まったか?」

「えぇ、海藤会長がまだですが」

「そうか、留宇。中に入るぞ」



ニコッと笑った留宇が腕を回してきた。



大丈夫だよな?



「コートをお預かりします」

「お願いします」



白いコートの中はピンクの花だ。



あぁ、脱がせてぇ…。