俺様のカゴの中

ケータイを恐る恐るテーブルに置いた。



なんだか雷さんが怒ってらっしゃるから…。



「は、早いんだね」

「残業してくりゃよかったか?」

「嬉しいよ!?早く帰ってきてくれて…」

「で、今の何だ」

「前に…合コンした相手です…」

「合コン…。留宇が?」



虎宇に連れて行かれたことを話すと納得してくれたみたい。



でも不機嫌な顔はそのままで、ネクタイすら外さないままソファーに座った。



「こ、コーヒー飲む?」

「いらねぇ」

「なんで怒ってるの!?」

「わかんねぇの?」

「わかる…」

「行くのか」

「行かないよ!!そんな時間があるなら雷さんといたい…」

「別に俺は構わねぇ。10代で遊んでねぇ方が不思議だしな」



なんだかショックだ。



行くなって言ってくれてもいいのに…。



「なんて、ウソだけど」

「へっ!?」

「お前みたいな危なっかしいヤツ、外に出すのすら怖いのに」

「断る…」

「当たり前」



よかった…。