その顔が見たかった。



しばらくキスしたらカラダの力が抜けて、溶けそうな顔。



のぼせたらマズいので外に出してタオルを渡した。



「キスマーク、消えてねぇな」

「触らないでっ…」

「なんで?俺のだろ」

「そう…だけど…違うもん…」



カラダを拭いて布団の上。



浴衣なんてどこに行ったかわかんねぇ。



「痛いのヤダ…」

「前よりマシだ」

「本当?」

「たぶんな。その前に…今日は声出すの禁止。誰にも聞かせたくねぇからな」

「我慢…する…」



留宇の気持ちよさそうな顔。



素直に表現してくれて助かる…。



「そこっ…気持ちいい…」

「煽んな…。素直なのはありがてぇけど、今日はひたすら声我慢しとけ」

「じゃあっ…気持ちよくしないで?」



一瞬留宇が色っぽく見えてドキッとした。



俺の手で大人にしてやる…。



俺が教えてやるんだ…。



だけど、このまま留宇がエロ少女になったらどうしようと、心の片隅でわずかに思った旅行でした。