俺様のカゴの中

なんだか新たな留宇を知り、ショックながらもちょっと嬉しくて。



たまにアグレッシブなこともやっちゃう留宇に感心した。



そして旅館に戻り、飯の時間。



部屋に運ばれてきた豪華な夕食。



「お魚出たね!!」

「だらか言っただろ」

「いただきます!!」



終始笑顔の留宇を見ながら地酒。



日本酒を飲みながら他愛もない話をした。



アスカのことを話す留宇は本当に嬉しそう。



虎宇のことは全て理解してるみたいで。



藤間のジジイの良さをなぜか語られたり。



とにかくよく食ってよくしゃべる。



「お酒、おいしい?」

「うめぇよ」

「好きなの?」

「好きだね。日本酒よりビール派だけどな」

「飲めばいいのに」

「せっかく来たのに現地の酒飲まなきゃ楽しみがねぇだろ」

「よくわからない」

「留宇は死んでも飲むなよ。乾杯の一口もダメ」


「自分がいちばんわかってます…」



本当にわかってんのかね…。