俺様のカゴの中

その顔が見れたら俺は満足。



部屋に戻っても、落ち着かない留宇が押入を開けたりウロウロしたり。



気になってタバコも吸えねぇ…。



「座ってボケッとしとけ」

「でもご飯までまだ3時間もあるし…」

「旅館の外行ってみるか?」

「行くっ!!」



旅館の外へ出て少し歩いた。



海が見える温泉街は活気があっていい。



「雷さん、魚が焼かれてる…」

「浜焼き」

「食べたい…」

「ダメ。夜飯で絶対魚出る」

「あぁぁぁ!!なんかあるよ!!」



オイ、ガキ。



走るな…。



小走りで追いかけると、小さな店の前で止まった。



「銃がある…」

「射的っつーの。アレ、コルクの玉」

「どうやるの!?」

「立ってる人形落とせばいいんだ」

「やるっ!!」



マジか。



留宇がやんのか、それとも俺がやらされんのか…。



「お嬢ちゃん、初めて?」

「はいっ!!撃ちます!!」

「じゃあコレ玉ね」



俺もやる。