俺様のカゴの中

まぁ、留宇の喜ぶ顔がみれてよかった。



いつも寂しい思いばっかりさせてるから、休みをもらった今くらい笑わせてやる。



部屋に戻ると冷めた緑茶がテーブルにあって、それを留宇が片づけた。



「風呂入って来る」

「お風呂ってそこの?」

「デカい方の」

「雷さんと一緒に?」

「男女別だ」

「あたしも行く!!」



浴衣を手に、お互い温泉に入った。



アイツ、いろいろわかってんのかね…。



脱いだ服をどうするかとか…。



あっ、英語で説明してある。



細かく書いてある風呂の入り方にホッとし、カラダを洗って温泉の中。



「兄ちゃん、イケメンだね~」

「じいさんもな」

「はっはっはっ!!どこから来たんだい?」



全く知らないじい様に話しかけられ、初めは言葉を流しながら聞いていた。



でもなんだかおもしろくて。



「新婚旅行!?」

「2日前に結婚して、仕事が忙しいから今しかこれねぇっつー」

「兄ちゃん、なんの仕事だ?」

「輸入食品」



なんか話し込んでしまった。