俺様のカゴの中

なんか留宇は優雅にお茶飲んでるし…。



よくわからんから目の前の甘そうな物体を食った。



激甘っ…。



慌てて飲んだ抹茶。



に、苦っ…。



「おいし…」



はぁ!?



留宇はこれがうまいのか…。



マジビビるんだけど。



マジでわけのわからないまま飲み終え、留宇の丁寧なお辞儀を見てから茶室を出た。



茶室の外まで見送ってくれた和服美人。



「おいしかった~!!」

「さっぱりわかんねぇ」

「堅苦しくなかったでしょ?」



は…?



十分堅苦しかったけど?



「昔は虎宇と習ってて、唯一虎宇より勝るものがお茶なの!!」

「虎宇も!?」

「うん、お花も一緒にやってたし、ピアノもヴァイオリンも一緒に習ってたんだぁ~」

「あのさ…」

「ん?」

「俺と留宇にガキができたら…俺的に男ならサッカーとかやらしてぇんだけど…」

「いいね、スポーツ!!」



よかった、子供にまで押しつける気はないらしい。