その後、少し仕事をして家に帰った。



家の中に入るとベランダで洗濯物を干してる留宇。



寝とけって言ったのに…。



「マジでカラダ平気か?」

「雷さっ!!ビックリ…した…おかえり!!」

「大丈夫か?」

「平気だってば…。恥ずかしいなぁ…」



そう言ってシーツ干しちゃう留宇が恥ずかしい。



明日から新婚旅行だ。



旅行が初めてだと張り切った留宇のおかげでもう準備も終わってる。



部屋に戻ってネクタイをはずしスーツを脱いだ。



たまには俺も家事を手伝わなければ…。



まだ昼前で、比較的天気もいい。



部屋中の窓を開けて換気しながら掃除機。



洗濯カゴを抱えた留宇と目が合い、クスクスと笑われた。



なんだよ、今の。



掃除機かけ終わり、観葉植物に水をやってる留宇に後ろから覆い被さる。



「笑ってんじゃねぇ」

「だって雷さんと掃除機って不釣り合いなんだもん」

「分担してやったんだろ?」

「へへっ、ありがと!!」



クソ、憎めねぇ!!



やっぱり俺、留宇に甘いわ…。