俺様のカゴの中

深見が呼んだエレベーターに乗り、今日の連絡事項を聞く。



コレが毎日の日課。



「社長?」

「ん?」

「首、ケガしてます」

「は?」



恥ずかしそうにそう言う深見。



左手で首を触るとピリッとした痛み。



ひっかき傷…?



「あの猫め…」

「想像できないです、奥様がお若くて…」

「深見、それはセクハラか?」

「ち、違いますっ!!」

「くくっ…。高宮に突っ込まれそうだな…」

「専務は午後出勤なので大丈夫です!!」



なぜか焦る深見がおもしろかった。



いい秘書だな、深見。



寿退社したら社長秘書に誰をつけよう…。



「「おはようございます、社長」」



ほら、他の秘書はみんな厚化粧で香水の匂いがキツい。



社長室に入り、他の秘書がコーヒーを持ってくる。



「結婚式、どうでした?」

「普通」

「見たかったです、社長のタキシード姿」

「そんな大層なもんじゃねぇよ」

「来月のパーティは奥様も同席でよろしいですよね?」



留宇を連れてパーティ…。