お小遣いだと言って書留が届いたり、たまにうちに豪華なお寿司やオードブルが届いたり。



気にかけてもらってて、逆に恐縮してしまうくらいだ。



「お兄さん、お久しぶりです!!」

「久しぶりだね。来てくれてありがとう」



話したくない妹たちがやってきて、雷さんに声をかける。



あたしはどんな反応をしたらいいんだろう…。



「お姉さん、本当に羨ましい。こんな素敵な人と学生結婚とか」

「そう…かな…」

「美男美女でお似合いだって、式中ふたりでずっと言ってたの!!」



最近知ったのが、妹たちの名前。



姉の方が久宇(クウ)といい、妹が世宇(ヨウ)というらしい。



聞きたくなかった名前を知ったのは披露宴の席順で。



新島の娘だと言わんばかりの名前…。



父の名前が新島 歩宇(フウ)だから。



当たり前のように微妙な心境になった。



そんなあたしに雷さんが言ったこと。



『留宇は新島の娘じゃねぇよ。俺の嫁だ』



やっぱり雷さんが大好きだと実感。