昼飯を食った後の一服中、留宇がペタリと腕にくっついてきた。



「婚姻届書かないの?」



上目遣いとか、どこで習ったわけ?



タバコをもみ消し、頭を撫でたら不思議な顔をされた。



意味なく撫でた頭。



可愛い顔の留宇。



欲望が一気に襲ってくるけど、明るい真っ昼間からなにを考えてるんだと思い直した。



「印鑑とペン持ってこい」

「うんっ!!」



嬉しそうにソファーから降りてペンを取りに行った留宇。



たまにはゆっくりした休みもいいもんだ…。



ふたりで書いた婚姻届は同意書と一緒に封筒へ。



それから少し話した。



「淳平さんにお店譲渡するの!?」

「あぁ」

「少し寂しくなるね」

「楽しみだけどな。淳がどこまでやれるか」

「あっ、淳平さんと言えば!!雷さんにお願いがあるの!!」



何かと思えば俺にピアスの穴を開けて欲しいとのこと。



痛くて泣きそうだよな…。



でも留宇のキラキラな目…。