俺様のカゴの中

名前も知らない女と話してたらやってきた留宇。



「雷さんっ!!待たせちゃった?」

「待ってないよ、お帰り、留宇」

「水原さんとなに話してたの?」



水原…?



水原商事の令嬢か。



「取引先のお嬢さん」

「そうなの!?世間って狭いね」



いやいや、ここにいるお嬢は一流企業の令嬢ばっかりだろうが…。



狭いもクソもねぇっての。



「水原さん、また来週」

「ごきげんよう」



お嬢のやりとりを垣間見た俺、笑顔を振りまいて車に戻った。



留宇はあれが普通なんだよな…。



転校は考え直した方がいいかもしれない…。



一般的な高校生ってのを味わわせてやろうと思ったけど…。



世間を知らなすぎて逆にヤバいかもと初めて思った。



「留宇、親父さんに同意書もらってきた」

「ありがとう。あっ、婚姻届!!」

「家帰ったら書くぞ」

「すごい…。本当に雷さんと結婚できるんだね…」



早めに籍入れるのもありかもしれないと、お嬢ぶりに触れて思った。