俺様のカゴの中

早く帰りたいのに仕事に戻る気配がない…。



お茶を一口飲み、話題を探すも見つからず…。



「それにしても留宇をもらってくれて助かるよ」

「いえ、とんでもないです。あんなカワイらしいお嬢さんをいただけるなんて夢みたいなお話なので」

「粗相があれば叱ってやってもらえると助かるね」

「本当に素晴らしいお嬢さんですよ。大事にさせていただきます。あっ、そろそろ迎えに行く時間ですので失礼します」

「まだ午前中だが…」

「テスト期間中は早いみたいで」

「そうか、気をつけて」



本当は昼前までだ。



どうやら俺はこの男があまり得意ではないらしい。



胡散臭い笑顔と何を考えてるのかわからない目。



藤間のジジイが嫌う理由がわかる気がする。



「次はゆっくり食事でも」

「予定、組んでおくよ」



メシなんか食わねぇだろう。



ペコッと頭を下げてから社長室を出ると、待ってたのはタイラ。



どうやら気になってたらしい。