俺様のカゴの中

それからも雷さんの生活は相変わらず慌ただしい。



だけどなぜか結婚式のことについてよく聞かれるようになった。



「俺が呼ぶのは会社関係。友達呼んだらヤバいだろ。アホしかいねぇしな」

「じゃああたしも友達呼ばない。って、まずいないんだけど…アスカ…」

「俺側の親族として呼んでやるから安心しろ。虎宇も親父さんにバレたくねぇだろうしな」



雷さんが休憩の間に電話をくれるようになった。



あたし、本当に結婚するのか…。



新島から藤間になる…。



なんだか不思議に感じるとともに、新島の娘という肩の荷が降りる気がする。



偽りのあたしとバイバイできるような…。



そんな気がしちゃう。



「雷さん」

「ん?」

「今日は早い?」

「今書類見ながら話してっけど…まず今日中はムリだな」

「そっか。じゃあ先に寝てるね」

「悪いな、一緒に寝れねぇで」

「ううん、朝は一緒だから平気」



結婚すれば落ち着くって言ってたからきっと我慢できる。



それまでワガママ言わないで雷さんを支えよう。