俺様のカゴの中

パッと離された手。



バサッとかけられた布団。



「警戒心とか、危機感を持て」

「は…いっ…」

「まぁ…やりすぎた…。ビビらせて悪かった…」



手が振るえてる…。



よく知ってる雷さんなのに…怖くて仕方なかった…。



涙が止まらないあたしを布団ごと抱きしめた雷さんに頭を撫でられて…。



さっきの手と違う…。



雷さんの手だっ…。



「前にも教えたのに…」

「うぇっ?」

「お前がうちに来た日、教えてやったろうが…」

「アレは…雷さんだったから…怖くなかった…」

「バカか。男なんかみんな野獣だボケ」



男はみんな野獣…。



ちゃんと頭に入れとく。



「心配かけんなよ…」

「ごめんなさいっ…」

「まぁ、アイツらは前から知ってるから、そういうことするヤツらじゃねぇってわかるけど…」

「ん…」

「まだ俺も食ってねぇのに他に食われたらどうすりゃいい?」

「じゃあ…食べていいよ…」

「あ?」

「食べ…て…?」



今の雷さんなら…怖くないから…。