俺様のカゴの中

全体的に黒っぽい雷さんの服。



スーツ姿、カッコイイ…。



この前はおろされてた髪が今日は違う…。



ふんわりと後ろに流されてて前より大人っぽい…。



「俺が呼んだのは虎宇だけだったはずだけど?」

「せっかく来てあげたのにそんなこと言うんだぁ~」

「だから呼んでねぇって…」

「はい、開店祝い!!あたしと虎宇…と、留宇からね!!」



あたし…なにもしてないんだけど…。



アスカさん…アスカが渡した箱はあたしでも知ってるブランドのロゴが入ってた。



気を使ってもらっちゃった…。



「後で開けるな?」

「うん!!で、飲んでっていいの?」

「バカ言ってんじゃねぇ。早めに帰れ」



プクッと頬を膨らませたアスカ。



ま、待って雷さん!!



「おっ、お菓子!!」

「は…?」

「あたしの…お菓子は…どこに行きましたか?」

「…………俺の腹ん中」

「えっ…」

「ウソだから泣きそうな顔すんじゃねぇよ…。邪魔だったから俺の部屋に持って帰った」



ウソぉ~…。