俺様のカゴの中

虎宇に遊びに連れ出すように言っとこう…。



そしてもうひとつ。



「借りていいの?」

「すげー大事なもんだからぜってぇなくすなよ」

「雷さんがいつもつけてるヤツ…」

「母ちゃんの形見だ。だから留宇に預ける」

「絶対なくさない…。ちゃんと預かります!!」



小指にしてたシンプルなリング。



これは洒落っ気のなかった母ちゃんが唯一持ってたアクセサリーの形見で、人に渡したことなんてない。



でもこれで留宇のこと、母ちゃんが守ってくれる気がして…。



「心配だな、お前だけ置いてくの」

「大丈夫!!頑張る!!」



いや、頑張らなくていい。



留宇の常識はずれの頑張りは恐ろしいから。



「雷さん、今日早く寝ようね」

「あぁ」

「くっついていい?」

「そろそろ俺の理性も崩壊しそうだな」

「へへっ、雷さん大好き」



俺なんかの何がいいのかわかんねぇけど。



俺はもう留宇のこと離す気なんてねぇから。



帰ったらちゃんと式のこともしよう。