俺様のカゴの中

その日は準備のために早めに帰宅した。



ビックリして駆け寄った留宇の笑顔を見たら言いだしにくい…。



「おかえりなさい!!」

「あぁ…」

「どうして早いの!?」

「どうしてだろうな…」

「嬉しいぃぃぃ~!!」



素直に我慢もしないで抱きついてきた留宇…。



益々言いにくい…。



「明日からフランス出張だ…」

「出張…?」

「前みたいに仕事でフランスに…行く…」

「どのくらい…?」

「わかんねぇ。早くて3日、遅くて2週間ってとこだ」

「出張か…。お仕事、シュッチョー…」



涙目っ!!



最近ほっときすぎた!!



「留宇…」

「お仕事だから仕方ないね!!ご飯作る!!」

「わりぃ…」



それしか言えず、着替えを持って先にシャワーを浴びた。



掃除も洗濯もメシだって全部留宇任せ。



まだ嫁に来たわけでもないのに文句言わずそれを笑顔でやってる。



メシ食いに連れてったのなんて数える程度で。



このままでいいんだろうか…。