俺様のカゴの中

抜かりのなさとか、広範囲の人望とか。



16歳の虎宇が確立できるようなものじゃない。



だけどそれをやり遂げようと日々裏に手を回す虎宇を正直すごいと思ってる。



「ちなみに明日からフランスだから」

「急だな…」

「はい、留宇ちゃんあげるから我慢しな」



高宮から渡されたのはウェディングドレスを着て恥ずかしそうに笑う留宇の写真。



えぇぇぇっ…。



いつ撮ったんだよ…。



秘書の深見がやってきて、それを隠すように机の中に閉まった。



「資料お持ちしました」

「フカミン、明日からフランス行くから一発付き合わない?」

「専務、受付の子が遊ばれたって泣いてましたよ…」

「遊んでないって。誘ってすぐ着いてくる女なんて遊びの対象にもなんねぇの」

「あたしも対象に入れないでください」

「キツいな~、深見ちゃん。その堅いとこが好きなんだけど」



俺の目の前でなに口説いてんだよ…。



やっぱり高宮は俺には掴めない。