俺様のカゴの中

【雷】



アホみてぇに忙しくて死にそうだ。



だけど俺にはやらなきゃいけないことがたくさんあり、1日休んでから3週間休んでない。



書類との格闘、取引先との商談。



語学の勉強もやりつつ、マジでしんどい…。



「社長、コーヒー淹れました。少しお休みになられたらいかがですか?」

「そっちに置いといて。あっ、深見。営業の笹原に資料借りてきてくれ」

「どちらの資料でしょう」



笹原が隣の部屋にいればいいのにと思う今日この頃…。



クラブには全く顔を出せず、淳平にも会えてない。



最近留宇宛にネックレスとかピアスを送ってくるのはなんなんだろうか。



まさか淳平も留宇のファン…?



「失礼しま~す。雷君、フランス行くしかないね」

「マジかよ…。どうにもなんねぇか?」

「なんない」

「副社長に頼んでくれ」

「使えねぇよ、アイツ。だったら雷君の方がちょっとマシ」



名ばかりの副社長は会長の甥っ子らしい。



会社にはたまにしか来ないし、ただのすねかじり。