俺様のカゴの中

きっと雷さんは本当に申し訳ないと思ってる…。



「それってあたしのお仕事?」

「そうだな」

「頑張りますっ!!」

「虎宇に相談してやれ。たぶん留宇に構ってもらえてなくてイジケてる頃だ」

「わかった!!」



虎宇に相談しよう。



きっと事情を話せば雷さんも怒られないだろうし。



「昨日のドレス、やっぱり最後に着たヤツがいちばんよかった」

「本当…?」

「あぁ、楽しみだな」



雷しゃん…。



留宇は悶えて死んでしまいそうです…。



「キス…したい…」

「は!?」

「とてつもなくキスしたい…」

「学校着いたぞ…」

「ちょっとだけ…」

「こんなお嬢様学校の目の前で…。お前、いつからそんな悪い子になったわけ?」

「雷さんがそうしたんだもん…」

「よし、行ってこい」

「行ってきますっ!!」



話しながら一瞬のキス。



もう頑張る!!



すっごくやる気出たからね!!



「新島さんっ!!見ちゃったよ」

「へっ!?」

「いつ見てもステキな殿方~…」



もう学校前でキスはやめよう…。