俺様のカゴの中

何を思ったのか、雷さんが背後にやってきた。



そのままギュッと…。



「ぬぁっ…」

「ドキドキしてんの?」

「息ができなくなるから…」

「特別触らせてやろうか」

「さ、触れないっ!!」

「ははっ!!いつまでもクソガキだな、テメーは」



笑いながらベッドルームへ行った雷さんにホッとして…。



久しぶりに意地悪された…。



でも雷さんの楽しそうな声は久しぶりに聞いたよ。



少しだけ元気になったかな…?



着替えてきた雷さんの車で向かう学校。



今がいちばん話せる時間。



「式のことだけど」

「うん?」

「任せていいか?」

「任せ…」

「仕事忙しくてどうにもなんねぇんだ。でも早く嫁にしてぇし…」

「雷さん…」

「任せるっつーのもわりぃ気がすんだけどこれしか手がねぇ」



キュンとしてしまうよ…。



雷さんの気持ちが嬉しくてたまらない…。



式はあまり人の手を借りたくないと言ったのは雷さん。



その後に忙しくなってしまった。