俺様のカゴの中

そのまま強い力で抱きしめられて、胸が苦しい…。



「最近構ってやれてねぇな…」



寝起きのかすれた声がやたらセクシーに聞こえてドキドキした。



忙しくたって大好き…。



ひとりでいても、ちゃんと雷さんが帰ってくるから寂しくない。



「気にしないで…」

「お前…落ち着く…」

「寝ちゃダメだよ?」

「寝ねぇよ…。頑張んねぇと…」



起きあがった雷さんはあたしの頭をひと撫でしてからバスルームに行った。



文句なんか言えない。



あたしが雷さんを支えることはあっても、文句なんて絶対言えない。



コーヒーをセットして、ひとりで食べた朝ご飯。



「最近の朝風呂さみぃな…」

「雷さん、コーヒー淹れっ…」

「おぅ、飲む」



ななななな、なんて格好っ!!



タオルしか巻いてないよ…?



み、見れないっ!!



「着替えて着てよぉ…」

「あ?別にいいだろ」

「ダメ!!ドキドキして死んじゃう…」



雷さんのカラダって…あたしと違う…。