俺様のカゴの中

最近はギリギリまで寝てるから朝も食べないし、夜は適当に食べてくる。



だからあんまり顔を合わせてない気もする…。



そんな中でケンカになったらどうしたらいい?



「あたし雷さんに文句言うほどの勇気ないよ…」

「夫婦になるなら本音くらい言えば?雷さんなら絶対受け止めてくれると思う」

「そうかな…」



初めて会った時のアスカはあたしを虎宇の婚約者だと勘違いしたから。



今のアスカはちゃんと話をきいてくれる。



虎宇に言ったらきっと雷さんを怒るから…虎宇には言えないかな…。



その日、雷さんが帰ってきたのはあたしが寝た後だった。



朝に目覚め、隣にいない雷さんを探しにリビングへ。



ソファーで眠ってる雷さんにホッとして布団をかけた。



ご飯抜きかな…。



でもシャツのままだからきっとシャワーは浴びる。



「雷さん、朝だよ」



この眠り王子はキスしなきゃ起きてくれないから…。



ゆっくり目を開けた雷さんにグイッと引っ張られて倒れ込んだ。