俺って留宇に弱いんじゃねぇか?



これがキラだったらケンカになって終わりだ…。



何愛おしそうに頭なんて撫でてんの、俺。



マジでバカじゃねぇの。



「雷さん…ごめんなさい…大好き…」



そんな切ない声で首に絡み付かれりゃ許さないわけない。



酒はやっぱり飲ませないと心に決め、留宇を抱きしめた。



相変わらず軽くて細いカラダ…。



「コレが惚れた弱みってやつか…」

「えっ?なに?」

「なんでもねぇよ。夜メシは食いに行くか」

「いいの!?」

「何食いてぇ?」

「お…好み焼き…?」

「ん、まず風呂入って来る」



目がキラキラだ…。



カワイイとか思っちゃう俺、最近壊れかけてんじゃねぇかと思う。



そんなにアイツのどこがいいんだか…。



熱いシャワーを頭から浴び、少し酒の残るダルい脳内から邪念を振り払う。



留宇はまだまだガキだから。



これからゆっくり大人になればいい。



その時が来るまで…我慢してやるか…。