案の定、次の日は留宇の悲鳴。



浴衣がそんなに乱れてりゃ慌てもするわな。



「らららら、雷さんが脱がせたの!?」

「だからなんだよ」

「ん?いつ帰ってきたの…?ってことは寝てるあたしの浴衣を…!?」

「うるせぇな。今すぐ襲ってやろうか」

「ご、ごめんなさい…」



とりあえず昼過ぎまで寝た。



目が覚めてリビングに行くとソファーで小さくなってる留宇。



隣に座るとチラッとこっちを見た。



「あたしが飲んだのお酒だったの…?」

「そうみてぇだな」

「迷惑かけてごめんなさい…」



わかってねぇよ…。



全然わかってねぇ。



「乗れ」

「はい…」



膝の上にやってきた留宇の長い髪をクルクル指に巻き付けた。



落ち込んでんじゃん…。



「起きたら何すんだっけ?」

「キス…」

「したか?」

「してない…」

「どうすんの」

「する…」



控えめにキスした留宇。



何でもよくなる。



俺も悪かったとか、な~んか思っちゃってるし。