俺様のカゴの中

近くにいた専務に留宇を預けて取引先の社長に挨拶をした。



かなり気さくな社長で一安心。



そのまままた留宇の元へ戻ると、なにやら専務が餌付け中…。



「おいしいです~!!」

「こっちも食べる?」

「はいっ!!」



どんだけ食わされてんだよ…。



焼き鳥とフランクフルトを両手に持ち、横にはかき氷とたこ焼き。



「何してんだよ高宮…」

「食べたいって言ったからだよね~。人形みたいにカワイイ、留宇ちゃん」

「俺のだからな」

「わかってますよ、クソ社長」



専務は去年、どっかの会社からヘッドハンティングされてやってきた。



今年で32歳、若くてできる男の高宮。



ジジイと結託して俺をバカ扱いする唯一の人物だ。



「雷さん、お祭りっておいしいね!!」

「腹壊すぞ…」

「壊れるまで食べる!!」



食いてぇモンなら好きな時に食わせてやんのに。



太ったんじゃねぇか?



相変わらずあるべきモノが発育しないが。