俺様のカゴの中

【雷】



重役や来賓、社員たちの前で社長就任の挨拶をした。



留宇はジジイの隣に座ってて、俺の挨拶にクスクス笑ってやがる。



内容は社長就任にいたった経緯、それとこれからの会社の運営方針。



その程度なのに、きっと留宇とジジイは俺が丁寧な言葉を使ってるから笑ってるんだ…。



あのクソジジイ…。



お前がやらせたんだろうが。



ジジイの横に戻ってからは重役の短い話。



そして祭りの始まりだ。



「何笑ってんだよ…」

「だって雷さんがマジメな顔してるんだもん!!藤間のおじ様が肩震わすからつられちゃって」

「帰ったら浴衣脱がしてぇな。脱がすけどな」

「へっ!?なんでそうなるの!?」

「男のロマンだボケ」



ムカつく、留宇…。



恥ずかしかったけど、俺の仕事はこういうことだから。



まぁ、笑った分は帰ってからビシッと躾てやる。



「何食いたい?」

「ん~、あのフワフワ!!」

「アレ、腹にたまんねぇぞ」

「食べてみたい…」



綿アメを買ってやったら目がキラキラ。



ぜってぇベタベタにするだろうから食わせるのはやめた。