俺様のカゴの中

そして次の日、浮かれてる留宇を車に乗せて向かった先はまずここ。



「なんっで…」

「挨拶しとかねぇとな」

「でもっ…」

「ビビってんじゃねぇ。行くぞ」



留宇の苦手を克服させなきゃ気が済まない。



いつ来てもデカい家の門をくぐり、虎宇に玄関を開けてもらった。



「雷さん!!久しぶり~」

「見ねぇ間に身長延びたか?」

「成長期だから。って、前に会ったの2ヶ月前」



相変わらずの虎宇に案内されてリビング。



あんたが留宇の新母か…。



「初めまして、藤間と申します」

「新島です」

「ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。これ、つまらないものですがよかったら」

「ありがとう」



顔は美人。



歳は若い方。



コイツが留宇の物を捨てた女…。



「ママ、どちらさま?あっ、お姉さん…」

「留宇の妹さんですか。カワイらしい姉妹でうらやましいですね」

「初めまして…」



顔真っ赤…。