俺様のカゴの中

そういえば留宇は酒が全くダメだった…。



クタッと倒れて来た留宇は前回同様夢の中。



大人になっても外で酒なんて飲ませらんねぇな…。



もたれ掛かってきた体をソファーに寝かせ、膝枕で頭を撫でた。



泣いたのか、目が少し腫れてる気がする。



なにがあったか詳しく聞いてねぇけど…泣き虫。



もっと強くて芯のしっかりした女が好きだったはずなのに。



「ひっかかったな、俺…」



自分のバカさに笑えてきた。



こんなガキに一生費やしてもいいなんて思っちゃってる。



言わねぇけど、日に日に好きになってんよ。



お前はいつまでこうやって俺にくっついてくんだ?



忙しくても、ちゃんと留宇の言葉は聞いてやらなきゃ。



顔にも態度にも出る留宇だからわかりやすいが…。



俺なりに守ってやるよ、留宇のこと。



ネコみたいにすり寄る留宇が愛おしくてたまらない。



やっぱり留宇の寝顔…。



「最高の肴…」



ちゃんと癒された。