俺様のカゴの中

そのまま留宇を引きずってソファーに座り、膝の上に留宇を乗せた。



「話し聞いてやりてぇんだけどまず着替えていいか?」

「うん、ごめんなさい…」



ソファーに留宇を残し、部屋の電気をつけてから歩きながらネクタイを外した。



ベッドルームにある畳まれた部屋着に着替え、また留宇の元へ。



「で、どうした」



キッチンで酒を作りながらそう聞くと、膝を抱えて動かない。



学校でなんかあったか?



グラス片手に留宇の隣に座ると、延びてきた手が俺の服を引っ張り、デカい目で見上げられた。



「浴衣…なくなってた…」

「浴衣…?」

「新しいお母さんが捨てたって…」



そうか、家に帰ったのか。



親父の元愛人が家に入ったんだった…。



ひとりで行かせたのはマズかったらしいな。



「留宇は何色が好きなんだ?」

「水色と白と赤…」

「浴衣ぐらい買ってやるからそんな顔すんな」

「いいの…?」

「明日連れてってやるよ」



パァッと笑顔になった留宇に一安心。