俺様のカゴの中

カワイイ顔…。



お父さんのこと、パパって呼んでるんだ…。



「ねぇ、あたし達のお姉さんでしょ?」

「違う…違う!!」



いても立ってもいられなかった。



走って乗り込んだ車。



虎宇が追ってきて、あたしの手を握った。



「今度は俺が行く!!」

「うん、待ってる…」

「ヤな思いさせて…ごめん…」



虎宇が謝ることじゃないのに!!



首を振ることしかできなくて、視界に入る妹たちを見ていたくなかった。



何も言えないまま車は家へ。



カギを開けて家の中に入って、なにもしたくなくて…。



ひとりの空間で膝を抱えた。



あたしにパパなんて呼ばせたことない。



あの子達は可愛がられてきたのかな…。



あたしの物は捨てられる程度。



そしてあたしはあの家をいらないと言われて追い出されたも同然…。



あの時は出なかったはずの涙が頬を伝った。



愛されてみたかったって気持ちが心の奥に眠っていたんだ…。