俺様のカゴの中

虎宇がそのままにしといてくれるって言ってたから安心して残してった物が…。



「なんでそんなことするんですか!!」

「帰ってこないのかと思って。ごめんね?浴衣くらい買ってもらったらいいんじゃない?藤間さんっていったら相当お金持ちでしょ」



あたし、この人嫌い…。



一言も口を聞かなかった虎宇があたしの腕を握って虎宇の部屋につれてきてくれた。



「ごめん、留宇…。俺が学校行ってる間に…」

「虎宇のせいじゃないよ。気にしなくていいからね?それより虎宇…この家にいて平気?」

「平気じゃない。でも…平気。俺、留宇が思ってるより強いから」

「いつでも家出してきていいから!!」



笑った虎宇を見て、大丈夫だろうと確信。



今のは本物の笑顔だったから。



それから虎宇と少し話した後、雷さんちに帰ろうと玄関のドアを開けた。



「あなた、誰?」

「もしかしてパパの娘?」



ショートの髪で背の高い人と、セミロングで茶色い髪の人…。



あたしと大差ない歳だと思う。