俺様のカゴの中

その日の帰り、雷さんの運転手さんに実家に乗せてきてもらった。



もちろん、虎宇が家にいるっていうのを確認してから。



玄関で出迎えてくれた虎宇に抱きつかれた。



「会いたかったよ留宇~…」

「あたしも虎宇に会いたかった!!」

「雷さんにイジメられてない?」

「うん、大丈夫!!それより…」

「あぁ…、こっち」



中に入って初めに向かったお庭。



昼下がりの庭で読書をしてる女の人。



お父さんがあたしに紹介してくれなかった人。



「初めまして…留宇といいます…」



顔を上げたその人はものすごくキレイで母より若いように見えた。



お父さんの愛人だった人。



今、戸籍上はあたしの母親…。



「なにかご用?」

「浴衣を…取りに来ました。挨拶してからと思いまして」

「あなたの荷物、邪魔だったから全部捨てちゃった」

「えっ…?」

「家具とかベッドとか、もういらないでしょ?処分してもいいかな?」



あたしの部屋がなくなるの…?