俺様のカゴの中

留宇を俺に会わせた虎宇が悪かったってことだ。



「往生際がわりぃな」

「だって留宇が雷さんにイジメられたら…。すぐ電話するんだぞ!!」



コレ以上ここにいたら虎宇の目から涙がこぼれそうなので車に乗った。



門の外まで出て見送ってくれた虎宇が少しだけ心配になった。



隣で姫は泣いてるし…。


「虎宇のことひとりにしちゃった…」

「虎宇にはアスカもいるし、大丈夫だろ」

「そうだね…。来週からお父さんの愛人がお母さんになるみたいだけど…」



複雑過ぎる家庭に虎宇だけを残してしまったことは仕方がない。



虎宇も男だ。



自分で何とかするはずだから。



「夜メシどうする?」

「そっか、作らなきゃダメなんだ!!」

「外に食いに行く時間は…」



チラッと後部座席の書類に目をやった。



ガッカリ…。



「留宇、適当に作れ」

「うん!!」



やっと笑顔に戻った留宇にホッと一安心。



でもせっかく留宇が来たのに仕事かよ…。