俺様のカゴの中

書類をごっそり後部座席につけて留宇の家目指して車を走らせた。



「今日の朝ね、離婚するようなことになったら縁切るって言われちゃったよ」

「オヤジにか?」

「うん。相当おいしい縁談みたいだね、藤間家との結びつき」

「そうだろうな。業界トップだし。新島が弱い部分をうちが持ってるようなもんだ」

「雷さんすご~い」



何でも楽しいのか、今日の留宇はずっと笑ってる。



やっとだな…。



やっとカゴから飛び立つ日が来たんだ。



留宇の家で留宇の荷物を手にした。



虎宇のワガママで留宇の部屋は現状維持になったみたいだし。



キャリー2つに小さなバッグ1つ。



それに段ボール1つで終わりだ。



「いつでも帰って来なね?」

「うん…。虎宇も遊びに来てよ?」

「そんなこと言われると毎日行っちゃいそうだな…」



初めて見た、虎宇のこんな姿…。



マジで涙目じゃねぇか…。



「雷さん!!留宇泣かせたら許さないから!!」

「泣かすね、確実に」

「やっぱり留宇…行かないでっ!!」



ハードシスコンかよ…。