俺様のカゴの中

大介さんと虎宇は怖いけど。



底辺から始まってっから失うものなんて持ってねぇしな…。



「お付き合いなされてる方とか…いるんですか?」

「秘書さんに関係ある?」

「いえっ!!気になったもので…」

「この書類訳して。意味わかんねぇ」

「かしこまりました」



取りあえずカギはもらっとくか…。



言葉がわからないから仕事に時間がかかる。



だから帰りも遅いわけで…。



クラブに顔を出すのは週1回。



ショップは淳平に任せきり。



駿がちゃんとクラブをやってくれてるけど、オーナーは俺だから。



カラダ、しんどいな…。



家に帰ったのは深夜3時。



シャワーを浴びたらフランス語の勉強をして寝る。



むしろいつの間にか眠ってる。



今日もまったくわからないまま気づけば朝になっていた。



寝足りね…。



寝不足のまま向かった会社では微妙な視線しか感じない。



どこの馬の骨かわかんねぇようなヤツが社長になるんだから当たり前だけど。