俺様のカゴの中

お母さんの前でこう言ったのは作戦かもしれない。



あたしと雷さんがうまくいくための。



「ではこちらから新島社長にもそのように伝えておきますので」

「あのっ…雷さん…?」

「近いうちに時間を作りますので話しはその時にゆっくり」

「はい…」

「それでは失礼します。おいしい紅茶、ごちそうさまでした」



そう言って帰って行った。



お母さんは珍しく笑顔で、少し気持ち悪い…。



「ステキな方でよかった…」

「お母さん…」

「あの方なら留宇を幸せにしてくれるかしらね?」



顔に出さないだけで心配してくれてたんだ…。



今になってお母さんの愛情を感じてる…。



「あたし…幸せになるから…」

「それがいちばんの願いよ、留宇」



お母さんとの関係が今になって修復された気がする。



雷さんに感謝してもしたりないかも…。



虎宇にもたくさん感謝…。



その日の夜、昔みたいに虎宇と一緒に寝た。



ありがとうを寝るまで言い続けた…。