パソコンの前に座り、首を鳴らした。



心おきなく仕事に集中できる。



「雷さんわかってんの!?」

「あ?」

「超お嬢様だよ!?留宇のオヤジもくんの!!」

「だからどうした」

「あなたのお名前は?」

「ひ…藤間 雷」

「言葉遣いとかヤバいって。新島さんちはうちらみたいなノラ育ちとは違うんだから」



それって敬語のこと言ってんのか?



確かにまともな敬語ってのは使ったことねぇな…。



「コレ、虎宇からね。無難な受け答えしとけって。ちなみに大卒ってことにしてるから」

「大卒?」

「中卒なんて言ったら白紙になりかねないよ。結婚しちゃえばこっちのもんだからそれまではなんとしても頑張れ!!」



虎宇からの指示がかかれた書類。



俺は有名大学卒業で、経営学を学んだらしい。



趣味でクラブをやってるのか…。



そして虎宇とのことも留宇との関わりもなかったこととして接する…。



俺に演技しろってことか…。



「まず自己紹介は『お初にお目にかかります…藤間 雷と…もうします…』って感じで~。って…」



自分で言って鳥肌が立った…。