俺様のカゴの中

俺的には不安要素しかねぇわけで。



「今の店、大介さんに任せていい?」

「バカ言ってんじゃねぇよ。俺だって全力だ」

「じゃあアイツに頼むしかねぇか…」

「クソガキ駿か?」

「頭だけはいいから」

「まぁお前がやりたいようにやりゃあいいと思うぜ?」

「わかった、頑張る。じゃ、死なねぇてわかったから帰る」

「タバコ置いてけ」

「長生きしろよ死に損ない」

「お前なんか拾わなきゃよかったよ」



大介さんが生きててくれればそれでいい。



俺の親父みたいな大介さん。



安心したら急に留宇の声が聞きたくなった。



車に戻ってケータイを開き、留宇の番号、通話ボタン…。



「も、もしもし…」

「よぉ」

「雷さん…」

「元気か?」

「元気なわけない…。あたし…もうどうしたらいいかわからないよ…」



あの日、知らない男と結婚させられると泣いて電話してきた。



だけど俺はちゃんと聞いた。



『お嬢様は最善を尽くしました』



ってな。