まっすぐ目を見て、あたしにそう言う。



あたしの意志、あたしの決意…。



「留宇が決めなきゃ意味がねぇ。誰の人生だ?」

「あたし…の…」

「お前が決めたなら、俺は巻き込まれたって迷惑だなんて思わねぇよ」

「雷さん…」

「お前が出した結論に従ってやる。ただし、アメリカに行くなら俺には2度と関わるな」

「雷さんも…あたしなんかいらないの…?」



父に言われた言葉が蘇る…。



必要とされないこと、厄介者…邪魔…。



雷さんもあたしなんかいらない?



「だったらどうした?」

「そんなのヤダっ!!あたしを好きじゃないのなんて知ってるけどっ…嫌われてないと思ってるから…必要と…されたいっ…」

「わりぃな、残念だけど…」



聞きたくない!!



その先を聞いたらあたしは壊れてしまうかもしれないっ…。



「俺は留宇のこと、ちゃんと愛してるつもりだ」



えっ…?



今のは雷さんが…?



愛…してる…?