それくらいの地位がなければ虎宇と留宇の親父が 納得しないと…。



今だけで手一杯なのに俺が大企業の社長?



「やっぱありえねぇ…」

「雷さんなら受けてくれると思ったのに」

「限度ってもんがあんだろ?」

「小さい会社じゃん。クラブと変わんないって」

「日本一有名だろうが!!」

「文句あるなら留宇は製薬会社の御曹司にやる。俺には留宇がアメリカ行くのなんて耐えられないし」



どんだけシスコンなんだよ!!



話がぶっ飛び過ぎてて着いて行けねぇ…。



でもこの話を受けなきゃ留宇は…。



「雷さん、時間がない」

「そのジジイもなんて言うかわかんねぇよな?」

「大丈夫でしょ。俺が推したんだから」

「まずどんな関係…?」

「孫みたいな存在。甘え上手だから俺って」



信じらんねぇ…。



だけど留宇が製薬会社の…。



「やるの?やんないの?」

「どうなったって知らねぇからな!!」

「さすが雷さん!!」



あ゛ぁぁぁぁっ!!



金持ちなんてクソ食らえっ!!