俺様のカゴの中

片腕を広げた雷さんの元へ行くと、引き寄せて頭を撫でられた。



「相変わらず暗いお嬢様だな」

「ごめんなさい…」

「コーヒー淹れっからアイツと一緒に座っとけ」



コクッと頷いてタイラさんをソファーに誘導。



まだお昼前で、雷さんがどれくらい寝たのかなんてわからない。



迷惑になってることだけは間違いない。



バスルームに向かった雷さんを見届けると、タイラさんが口を開いた。



「なぜ私まで…」



困った顔のタイラさんがおかしくて久し振りに笑った。



なかなか戻って来なかった雷さんはシャワーを浴びて来たみたい。



カップにコーヒーを注いで濡れた髪のまま運んできた。



「で、今日はどうした」



タイラさんに向かってそう聞く雷さん。



あたしがいつもなにも言わないからだ…。



そういうつもりで雷さんはタイラさんを家に入れたんだね…。



「お嬢様は…アメリカへ行くことになりました」

「は…?」

「代表がお決めになられたことですので覆すのは難しいかと…」



雷さんの眉間にシワが寄った。