俺様のカゴの中

必要ないはずなのに。



「どうなさいました!?」



涙が止まらなくなる。



2つのブレスレットとピアスを握りしめて部屋を飛び出した。



会いたい…雷さんに会いたいっ…。



家を出ようと玄関を開けた時、ドンッと誰かにぶつかった。



「お嬢様…?」

「タイラ…さんっ…。お願い…行かせてくださいっ」

「どちらへ?」

「…………」

「お乗りください」



タイラさんが止まってる車を指さした。



送ってくれるの?



タイラさんの目はちゃんとあたしを見ていて、この人なら信用できると思った。



車に乗り込み、無言で向かってくれる雷さんの部屋。



きっと寝てる…。



部屋の前でインターホンを連打するタイラさん。



「うっせんだよ!!」

「申し訳ありません。お届け物です」

「留宇…」



あたしの顔を見た雷さんはドアを大きくあけてくれて。



タイラさんにも中に入れと言った。



雷さんの部屋だっ…。